【中央時評】ウクライナ戦争、早期終戦は可能なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.24 10:12
ウクライナ戦争勃発から1年が近づいている。これまで戦争が及ぼした影響は甚大だった。米国をはじめとする西側諸国とロシアの対立は極限に達した。これは、深刻化していた米中対立と重なった。ロシアと中国は連帯を強化した。結局、米国と西側を一方、ロシアと中国をもう一方とする対立構図がさらに明確になった。ロシアに対する強力な制裁とその余波により、エネルギー、食糧、金融、貿易に至るまで国際経済に悪影響が拡大した。
当然、韓半島(朝鮮半島)も影響圏内に入った。北朝鮮はロシア、中国に同調し、韓国は米国など西側についた。韓半島でも韓・米・日と中・朝間の対立線が目立った。今や多くの韓国人は、ウクライナ戦争が韓国の安保や経済に及ぼす影響を憂慮し、戦争がいつ終わるか問いかけている。この戦争も終局には交渉で収拾されるだろう。交渉へのルートは、いくつかの変数によって変わるだろう。
第一の変数は戦闘状況だ。原論的に見れば、どちらも勝利を期待し難い時に休戦の可能性が高まる。各論を見れば、ロシアは戦線から押されても容易に休戦しないという慣性の中にある。一方、西側はウクライナが押され続ければ休戦を勧める可能性が高い。今は戦闘が局地的に激しい中、ウクライナが善戦し、ロシアは逆転の機会を狙っている。休戦交渉が稼動する可能性は低い。ロシアは近いうちに大攻勢に出る構えだ。その結末が出てはじめて、戦争の行方を一次的に推し量ることができるだろう。