【中央時評】韓国、所得4万ドルの入口…国民はなぜ幸せでないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.19 11:27
あなたはいま幸せですか。2023年の韓国国民はどれだけ幸福を感じて生きているだろうか。昨今の現実を見れば惨憺たるものだ。経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち自殺率1位、10~30代の死亡原因1位が自殺だ。出生率0.8人、出生数20万人台で少子化は深刻で急速な高齢化と孤独死急増が社会問題になっている。若者たちに恋愛・結婚・出産をあきらめた世代が増加している。
昨年発表された「国家幸福度調査」で韓国は59位という低い成績を受けた。特に社会的支援、他人に対する寛容度、自国に対する肯定的認識などの項目で低調な評価を受けた。寛容が不足し排他的な性向がある韓国社会の暗い断面がそのまま反映されたとみられる。国全体的に見た時、韓国は経済の側面では明らかに世界が驚くほど飛躍的に発展してきた。コロナ禍で3年余りの困難の中でも国内総生産(GDP)は世界10位圏を維持し続けると予想される。
しかしどうして国民個人個人の幸福度がこのように低いのだろうか。幸福は実際に経済的状態と関連がとても深いという。伝統的な主張に選ばれる研究によると個人の幸福度は経済的収入(所得)に比例して上昇するが、一定水準に至ればそれ以上上昇しない。年間世帯所得が8200万ウォン程度に達すればそれ以上収入のために幸福感は増えないという。もちろん研究当時の物価、居住地域、住居環境などによって影響を受けるだろうが、収入が増加しても幸福感は増え続けないという重要な事実を見せている。