【時視各角】李丙ギと谷内が見えない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.19 11:02
#1.仁川(インチョン)空港に降りた日本国家安全保障局の谷内正太郎局長は滑走路で待機していた乗用車の後ろの席に急いで乗った後、脚を伸ばして体を横にした。メディアに顔の写真が出るのを懸念してのことだ。
車が向かったところは3分の距離にあるPホテル。遂行担当は船越健裕。現在、強制徴用者賠償交渉責任者の外務省アジア大洋州局長だ。
部屋に待機していた韓国側の人物は李丙ギ(イ・ビョンギ)大統領秘書室長だ。慰安婦合意のために2人は2015年に8回もこのように会った。当時も表面的な交渉の窓口は両国の外交部局長だった。李相徳(イ・サンドク)北東アジア局長と伊原純一アジア大洋州局長が12回も会って交渉をした。しかし壁にぶつかるたびに政治的な決断は李丙ギ-谷内ラインで出てきた。