中国政府が最近韓国および日本の国民に対するビザ発行や経由ビザの免除を中断するなどの措置を相次いで発表したことに対して、主要外信は中国政府の「報復的措置」という単語を使っている。

ＡＰ通信は１１日、中国政府が韓国と日本の国民に対するビザ発行を中断したことに関連して中国発入国者に新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）防疫措置を課した国々に対する明白な報復だと評価した。ＡＰは、最も大きな貿易相手国である韓国と中国の関係は一時友好的だったが、米国がミサイル迎撃体系を韓国に配備したことに関連して中国が抗議し、韓国企業やスポーツチーム、Ｋ－ＰＯＰグループまで報復対象にして関係が悪化したと説明した。

ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は韓国を含む米国や日本など多くの国々で中国発入国乗客にコロナ検査の要求事項を課したが、中国が報復措置を取ったのは今回が初めてだと強調した。あわせて中国発入国を強力に禁止した国にモロッコを挙げた。これに先立ち、モロッコ政府は新年を控えて中国から来るすべての人の入国を一切拒否する措置を発表した。

ＣＮＮ放送も中国政府のビザ発行の中断措置に関連して中国発入国者に制限・監視措置を実施する国に対する最初の報復だと報じた。ＢＢＣ放送も中国入国者に対する防疫要件を課す国は日本と韓国だけではない点を挙げて中国政府が中国入国者防疫制限に対する報復として韓国と日本の短期ビザ発行を中断したと伝えた。

これに先立ち、在韓中国大使館は１０日、ソーシャルメディア「ＷｅＣｈａｔ」の公式アカウントを通じて「今日から訪問・商業貿易・観光・医療および一般個人事情を含む韓国国民の中国訪問短期ビザ発行を中断する」と明らかにした。日本国民の中国行きビザ手続きも停止した。