「9・19軍事合意」の効力停止検討…「平壌宣言」に拡大するか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.05 17:58
北朝鮮が対南挑発を強行する場合、韓国政府が「9・19南北軍事合意」の効力停止を検討するのに続き、2018年9月に発表された「9月平壌(ピョンヤン)共同宣言」についても見直す可能性があるとの観測が出ている。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はこれに先立ち4日、「北朝鮮が再び韓国領土を侵犯する挑発を起こしたら9・19軍事合意の効力停止を検討せよ」と指示した。
韓国政府は公式的には「現在平壌宣言効力停止に対して検討していない」という立場だ。それでも専門家の間では平壌宣言と9・19軍事合意がつながっているだけ北朝鮮が9・19軍事合意に違反するならば結局は平壌宣言にその余波が及ぶことになるという指摘がある。
匿名の国策研究機関研究委員は5日、「9・19軍事合意は平壌宣言の付属合意書。したがって付属合意書の効力を停止する場合、本合意である平壌宣言の効力の有無を検討するのは必然的な過程」と話した。平壌宣言は「平壌首脳会談を契機に締結した『板門店(パンムンジョム)宣言軍事分野履行合意書』を平壌共同宣言の付属合意書として採択し、これを徹底的に順守と誠実に履行する」という内容を第1条第1項に盛り込んでいる。すなわち平壌宣言の第1条第1項が9・19軍事合意の上位根拠となる。