北朝鮮の無人機に突破されたソウル…韓国軍の偵察機が北側に対応出撃(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.27 08:10
北朝鮮の軍事用無人機5機が26日、5年ぶりに軍事境界線(MDL)を越えて韓国側領空を侵犯し、ソウル、江華島(カンファド)、坡州(パジュ)の上空を5時間余りにわたり飛び回ったが、韓国軍は撃墜に失敗した。軍当局は攻撃ヘリを飛ばして機関砲100発以上を撃ち無人機撃墜に出たがいずれも取り逃がした。軍は相応措置として有人・無人偵察機を非武装地帯(DMZ)とMDL北側に送り込み偵察活動を行った。北朝鮮の無人機は北朝鮮に戻ったり韓国のレーダー探知から消え韓国軍の対備態勢に穴があるのではないかとの懸念が出ている。
韓国合同参謀本部によると、この日午前10時25分ごろから京畿道(キョンギド)一帯で北朝鮮の無人機と推定される5つの航跡がとらえられた。軍関係者は「未詳の航跡をMDL北側で発見した後、これを無人機と識別した」と話した。
このうち1機は民間人と民家が密集する京畿道坡州を過ぎソウル北側まで飛来した。残りの4機は漢江(ハンガン)河口の中立水域を越えて江華島一帯を飛行した。合同参謀本部関係者は「10時25分ごろに初めて識別された無人機1機は3時間ほど飛行後MDL北側へ離脱し、残り4機は午後に相次いで探知された後に消失し合わせて5時間ほどの間にわたり作戦が進行された」と明らかにした。