【コラム】半導体覇権時代開かれたが韓国は壬辰倭乱控えた朝鮮のよう(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.26 11:27
16世紀以降に韓半島(朝鮮半島)周辺で発生した戦争は中国とロシアを中心にした東アジアの「大陸勢力」と、米国・英国・日本・スペイン・ポルトガルなどを中心にした「海洋勢力」の間の覇権衝突過程で見ることができる。このような東アジアの大陸と海洋勢力の覇権戦争は15世紀に欧州人が航海術を基に米国航路とインド・東南アジア・東アジア航路を開拓し始めた「大航海時代」から生じた。特に1592年に朝鮮と日本の間に起きた壬辰倭乱(文禄慶長の役)も大陸勢力である明が援軍を派遣した国際的性格の戦争だった。戦争の結果は東アジア3カ国である韓日中の政権が変わる歴史的転換点になった。壬辰倭乱は韓半島の地政学的意味を変えた初の戦争だった。歴史が流れ1894年に発生した日清戦争だけでなく、1904年の日露戦争も同じ脈絡でその覇権闘争過程で説明できる。大陸は巨大な人口を持つ市場であり、資源の供給元で、太平洋は商品とエネルギーを含んだ物流と連帯の通路だ。
◇半導体めぐる海洋と大陸の衝突
こうした大陸勢力と海洋勢力との衝突はまだ終わっていない。2023年をまもなく迎えるこの瞬間にも「半導体覇権戦争」の形態で再現されている。いま展開する時代をデジタルトランスフォーメーション(DX)時代と呼ぶ。これまで人間がやってきた肉体労働と精神労働をコンピュータが代わりにする。人間が独占してきた労働・生産・創造の概念と役割が変わる。特に人工知能が登場して人間の精神労働を機械学習と呼ばれる数学アルゴリズムが代わりにする。機械学習は物理的な空間とメタバース仮想空間で収集したデータを通じて行われる。人工知能は多くの人間より賢く、さらに正確で賢明になる。電力だけ供給すれば良く、睡眠も取らず、休み時間もなく、「静かな退職」もない。その結果、機械学習人工知能を独占した個人・企業または国が世界支配覇権を持つようになるだろう。