【韓国、加速する民間宇宙時代】初の民間宇宙ロケット打ち上げへ(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.12.18 11:24
19日午後6時、民間企業が宇宙開拓を主導する「韓国版スペースX」時代の幕が上がる。この日韓国の宇宙ロケット製造スタートアップのイノスペースは独自開発したエンジン検証用試験ロケット「ハンビットTLV」を初めて大気圏と宇宙の境界とされる上空100キロメートルの準軌道に打ち上げる試験を行う。イノスペースは打ち上げ試験を通じ、現在開発中の韓国初の民間宇宙ロケットで、2段型小型衛星ロケットである「ハンビットナノ」に使われる15トン級ハイブリッドロケット(固体燃料と液体酸化剤使用)エンジンの正常稼動と推進力などの性能を検証するという構想だ。
◇韓国には手続き・法規なくブラジルで打ち上げ
打ち上げ場所はブラジルのアルカンタラ宇宙センター。イノスペースは準備状況と気象条件などを考慮してブラジル空軍との最終協議を経て打ち上げ日時を確定した。純国産技術で作られたロケットなのに打ち上げはなぜ韓国ではなくブラジルでするのか。「2019年から打ち上げ試験場を訪ね歩いたが韓国国内には民間がロケットを打ち上げられる所がなかった。関連手続きや法規もなかった。このためブラジル政府にあてもなく連絡し、ブラジル政府の肯定的な検討の末に年末の打ち上げ試験が承認されたとイノスペースのキム・スジョン代表が6月の中央SUNDAYとのインタビューで語っている。