自身が指導する学生を差別するなどパワハラ疑惑が浮上した俳優イ・ボムス側が、信韓大学側の全数調査に関連し「学校側の答弁を待っている」と伝えた。

イ・ボムスの所属事務所ＢＩＧＰＵＮＣＨエンターテインメントは９日、ティーブイデイリーに「学校側が調査中の件がいつ終わるかについては、学校側の答弁を待っている状況」と明らかにした。続いて「調査が完了すれば学校側が先に発表するか、我々が内容を聞いて伝える予定」と説明した。

２０１４年から信韓大学公演芸術学科の学部長を務めるイ・ボムスは最近、学生らを差別して暴言を吐いたという疑いが浮上した。Ａ氏は最近、あるオンラインコミュニティーで、自身を信韓大学公演芸術学部に在学中の学生と紹介し、イ・ボムスからパワハラを受けたと主張した。

Ａ氏は、イ・ボムスが授業に出席せず、富裕層の学生と貧しい学生を分けて差別するなどのパワハラをしたと主張した。また、こうした状況で１年生のうち半分が休学、退学をし、学校側に情報提供したが、イ・ボムスに情報提供の事実が漏れたと伝えた。

これに関連し所属事務所側は７日、公式立場を発表し、「学生を差別したり、暴言を吐いたことはない。このほかの疑惑も事実無根」と明らかにした。

所属事務所側は「イ・ボムスは２０１４年から教壇に立ち、８年間にわたり学生を教えてきた」とし「授業日程に関連して学校側と議論をした結果、平日でなく週末などに授業をすることも可能だという学校側の答弁を受けた」と説明した。

続いて「今年はドラマ１本と映画１本の撮影日程で平日に授業ができないケースもあり、突然の撮影日程変更で教務処に事前に日程を通知できないケースもあった」とし「これについて学生には十分に了解を求め、補充授業などで誠実に授業をしてきた」と強調した。

所属事務所側は「学生の個別学習日程に合わせることができなかった点はお詫びする」とし「この部分に関して学生との意思疎通が十分でなかったとすれば、その点は反省して改善していく」と伝えた。また「イ・ボムスは真相を把握するための学校側の調査に誠実に応じている。事実と異なる部分についてはすでに調査で釈明し、その後も誠実に協力する」とし「以後、イ・ボムスに関する虚偽事実流布、拡散には強力な法的措置を取る予定」と述べた。

翌日の８日、信韓大学側はカン・ソンジョン総長名で立場を表明し、教職員らにイ・ボムスのパワハラ疑惑について「徹底的に調査を進める」と伝えた。カン総長は「２０２２学年度の２学期が終わる時点で大学内のパワハラおよび授業運営に関する全数調査をする予定」とし「苦情が提起された事件に対して、一点の疑いもなく徹底した調査を進め、事実であることが明らかになれば加害者にはそれに相応する懲戒措置を取る」と明らかにした。