【コラム】政治家たちの低級発言、私たちに果たして指導層はいるのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.09 13:32
◇欧州が米国を追い越せない理由
最近では韓国の大学を世界的な水準まで引き上げてグローバル大学競争で先んじようとする作業の真っ最中だ。世界トップ100大学、国内大学の順位を選定・発表するのも同じ目的からだ。日本はすでに成功しているほうだ。中国も国家的努力を注いでいる。反面、私たちはどうだろうか。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府のときに教育諮問を務めた元老教授のセミナーに出席して失望したことがある。「中高校平準化は成功したといえる。残された課題は国立大平準化で、私立大平準化まで成就しなければならない」という論理だった。教育界の後進性が経済や政治よりも深刻ではないかと思った。
そのような教育政策を持っている一部左派系列が教育界にまだ残っている。条件が合うならその方向を維持しなければならないという主張だ。経済問題を国内で十分に解決することができるという「所得主導成長」政策と併行する価値観だ。後輩教授からしばしば聞く言葉がある。「150年前でさえ米国文化は欧州精神界についていけないと認めたが、今は100年かかっても英国・ドイツ・フランスは米国を越えることができないようだ」という言葉だ。欧州国家が大学競争で米国に遅れを取っているという事実を見て感じたことだ。今、私たちの大学政策はどうなっていて、大学はどんな目標を持っているのか尋ねざるをえない。大学競争で遅れを取る国は国家的後進性を克服できない。