【時視各角】中国民主化、白紙デモで夜が明けるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.06 10:38
数日前にソウル・新村(シンチョン)のある大学で思いがけないことを目撃した。柱に貼られた反習近平の張り紙だった。「自由中国(Free China)」という大きな字の上に「独裁者でなく私たちのリーダーを私たちが選択します」など習近平政権下では言及できないようなスローガンでぎっしり埋まった張り紙だった。表現がぎこちないのは中国人留学生が貼ったもののようだ。10月の中国共産党党大会2日前、北京中心部の四通橋に掲げられた反習近平の垂れ幕の内容という。中国政府の処罰が恐ろしかったはずだがとても切実だったようだ。最近中国各地で野火のように広がる「白紙デモ」がわれわれのそばに近づいていることを見せる証拠だ。
最近中国全域は緊張に包まれている。コロナ封鎖で触発された白紙デモが拡散する中で改革開放の象徴である江沢民元主席まで他界し、いざという時には反独裁運動が起きかねない雰囲気だ。これまで中国では大物政治家が死去すれば民主化運動に火がついたりした。中国の民主化運動を称する天安門事件の場合、1976年の1回目の時は最も尊敬を受けた周恩来元首相の葬儀、1989年の2回目の時は民主化の象徴である胡耀邦元総書記の葬儀を契機に発生した。その上10日は「世界人権デー」だ。中国人権運動家はこの時にデモを行ったりした。だから習近平政権は緊張するほかない。