<W杯サッカー>「国民に申し訳ない」…16強入りも主将・孫興ミンは笑えなかった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.06 09:48
主将は最後まで笑うことができなかった。劇的な16強入りという奇跡を起こしたにもかかわらず「国民に申し訳ない」という言葉を伝えた。
韓国は6日、ドーハのスタジアム974で行われたカタールワールドカップ(W杯)16強戦で世界最強ブラジルと対戦し、前半だけで4失点して1-4で敗れた。
2010年南アフリカ大会以来12年ぶりとなる2回目の国外W杯16強入りした韓国(FIFAランキング28位)は、念願の8強入りを次の機会に送ることになった。FIFAランキング1位のブラジルの壁はあまりにも高かった。韓国はブラジルとの対戦成績が1勝7敗となり、差はさらに広がった。
それでも希望はあった。主将の孫興ミン(ソン・フンミン)が眼窩底骨折にもかかわらず活発にプレーし、趙圭誠(チョ・ギュソン)や李康仁(イ・ガンイン)など新しい顔が登場して活気を与えた。また白昇浩(ペク・スンホ)は後半31分、鮮やかなゴールを決めて自身のW杯デビュー戦を飾った。
ポルトガルとのグループリーグ最終戦で劇的に勝利して大喜びした韓国選手は、この日の試合後には笑うことができなかった。ただ、お互いを労った。
試合後、孫興ミンは「選手たちはみんな頑張った。ファンと国民に申し訳ない。最善を尽くしたが、結局、戦力の差を縮めることができなかった。厳しい試合だった。それでも選手たちはここまで誇らしく戦ってくれた」と話した。
続いて「けがは問題ない。選手たちの苦労と比べると何でもない。選手たちの献身が本当にありがたかった。感謝の言葉を伝えたい」と語った。
2014年ブラジル大会と2018年ロシア大会で孫興ミンはグループリーグを突破できず涙を流した。しかし今大会では主将としてチームを16強に導いて同僚と喜び合った。
孫興ミンは「これから選手たちがもっと発展していかなければいけない。責任感を持たなければいけない部分だ。若い選手たちがよくやってくれて感謝している。W杯という舞台で自分たちの力を発揮し、誇らしく思う。これが終わりでなく今後も発展してくれることを望む」と述べた。
最後は「選手、スタッフ全員が最善を尽くして準備した。理解してほしい。ファンの応援に深く感謝している。これまで叶わなかった特別な経験をさせてもらい、ありがたく思っている。引き続き大きな声援をお願いしたい」という言葉でインタビューを終えた。