【中央時評】高まる核の脅威、どう対応するのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.05 15:08
2月のロシアのウクライナ侵攻以降、核の脅威がまた高まっている。バイデン米大統領はキューバ危機以来の核の脅威だとして「アルマゲドン」(地球終末戦争)という表現まで使った。先月のG20首脳会議で米中首脳はウクライナでの核兵器の脅威に反対すると合意した。それで核の危機が消えるわけではない。フォーリンアフェアーズ紙は中国が台湾を侵攻する場合に核を使用すると予想した。中国は「他国に先に核兵器を使用しない」としながらも、台湾は自国の一部であるため約束から除外されると明らかにしたことがある。
北朝鮮は今年1-10月に27回も短距離弾道ミサイルを発射した。5月と11月にはICBMを発射した。もう7回目の核実験は既成事実化する雰囲気だ。状況が尋常でなければ、韓国国内ではNATO式の核共有と核の傘強化、戦術核の再配備、さらには核拡散防止条約(NPT、1970年発効、2022年基準で加盟国191カ国)脱退と独自の核武装という主張までが出ている。