サッカー韓国代表チームが劇的にワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会でベスト１６に進出し、海外メディアも一斉に注目した。

ＡＰ通信は「韓国が多くの得点に優位を与えるタイブレークでベスト１６に進出しウルグアイをグループリーグ３位（脱落）に追いやったのはＷ杯９２年の歴史で最も激情的に締めくくられたグループリーグのひとつ」と評価した。その上で「ウルグアイとガーナの試合が終わり（試合を先に終えた）韓国のリーグ２位が確定すると、グラウンドにいた韓国選手は互いに抱きしめ合い口の中に含んでいた水を吹き出して喜びを表出した」として奇跡のような勝利直後の状況を伝えた。

ベント監督率いる韓国は３日、アルライヤンのエデュケーションシティスタジアムで行われたポルトガルとのグループリーグ最終戦で、劇的に２－１で逆転勝ちを収めた。これにより韓国は１勝１敗１分け、勝ち点４を記録し、グループリーグを２位で通過した。２勝１敗勝ち点６のポルトガルは敗れたが１位を守った。ウルグアイは韓国と勝ち点と得失点では並んだが、総得点で押され３位にとどまった。韓国は４得点４失点、ウルグアイは２得点２失点を記録した。ガーナは勝ち点３で４位となった。

ＡＦＰ通信は試合終了後、韓国選手がグラウンドの真ん中でウルグアイとガーナの試合を携帯電話で見守りベスト１６進出確定を待ちながらやきもきした表情を作る姿を詳細に紹介した。この場面を歴史的名勝負の象徴とみた。英ＢＢＣはこの日、韓国が「悪いスタートを克服しハッピーエンドを迎えた」として劇的な逆転勝ちを成し遂げた韓国選手の闘魂に注目した。

韓国の主将でありエースである孫興民（ソン・フンミン）も注目された。彼はこの日長距離ドリブル後に黄喜燦（ファン・ヒチャン）の決勝ゴールをアシストした。勝利後に彼は熱い涙を流した。ＡＦＰ通信は「孫興民が『幸福の涙』を流した」とし、孫興民が最上の競技力を見せられなかったが「すばらしいアシストを記録した」と強調した。ロイター通信は「孫興民は今回のＷ杯でまだゴールを記録できていないが気にしないだろう。彼のチームである韓国が最も劇的な方式でベスト１６に進出したため」と伝えた。