【コラム】梨泰院「処罰」だけがすべてではない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.30 12:03
158人の生命を奪った梨泰院(イテウォン)での事故が起きて1カ月が過ぎた。遺族を含んだ国民は衝撃と混乱、憤怒と喪失感からどれだけ抜け出しただろうか。一歩進んで、私たちはハミルトンホテル横の狭い路地がどのように、そしてなぜ、隣人と子どもと同僚の生命を奪った惨事の現場になったのか真実を知っただろうか。
その答は「いいえ」ということがわかるだけだ。真相究明は警察が引き受けた。事故翌日ソウル警察庁に捜査本部を設けて調査に着手し、3日後の11月1日から警察庁国家捜査本部傘下の特別捜査本部に500人以上の人材を投じた。
警察の調査1カ月の結果は、事故当日に現場からかかってきた通報への対応など職務を疎かにした容疑でイ・インジェ前竜山(ヨンサン)警察署長とリュ・ミジン前ソウル庁状況管理官、前ソウル庁112状況第3チーム長と前竜山署112総合状況室長ら6人を捜査依頼したのがすべて。このうち2人は事故前にハロウィーンでの安全事故の懸念という内容が盛り込まれた報告書を削除した疑惑を受けているパク・ソンミン前ソウル庁情報部長とキム某竜山署情報課長だ。竜山署情報係長は極端な選択をして衝撃を与えた。