【社説】韓国、宇宙庁開庁…ニュー・スペース時代をリードしてほしい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.29 11:33
韓国にも「NASA」が発足し、本格的な宇宙時代が開かれることになった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が昨日午後「未来宇宙経済ロードマップ宣布式」に参加し、来年末目標に「宇宙航空庁」の設立計画を直接明らかにした。また、韓国が宇宙経済の強国として飛躍するために、2045年までの政策方向を盛り込んだ「ロードマップ」も発表した。尹大統領はこれとは別に、直接国家宇宙委員会の委員長を務め、宇宙経済時代を準備していくことにした。この日発表したロードマップには、今後5年内に月に向かって飛行できる独自の発射体エンジンを開発し、2032年に月に着陸して資源採掘を開始し、光復(解放記念日)100周年となる2045年には火星に宇宙船を着陸させるという内容が盛り込まれている。このため、宇宙産業の育成や宇宙人材の育成、国際協力の主導などを行っていく計画だ。
宇宙航空庁の設立は遅きに失したが歓迎すべきことだ。韓国で人工衛星製作のような宇宙技術を学んだ人口1000万人の中東小国アラブ首長国連邦(UAE)さえも2014年に宇宙庁を設立した。UAEは米国が主導している有人月探査プログラム「アルテミス計画」に韓国より先に参加した。昨年は火星に探査船を送ることにも成功した。
21世紀の宇宙はもはや大国ならではの「国家自尊心競争」の舞台ではない。スペースXやブルーオリジンなど民間宇宙企業の活動からも分かるように、宇宙は産業と経済の時代に入った。国が主導していた宇宙時代を「オールド・スペース(Old Space)」とすれば、民間企業が主導する今の時代を世界は「ニュー・スペース(New Space)」と呼んでいる。