梨泰院犠牲者155人の実名露出…韓国法務部長官「法的に大きな問題」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.15 06:46
「今の状況で名前を公開して遺族が得られるものが何なのか分からない。その公開が社会正義を実践することだと考えるなら、誰の席から眺めた正義なのか考えてほしい」(ソウル大学保健大学院環境保健学科のキム・スンソプ教授のフェイスブック)
インターネットメディア「ミンドゥルレ」が14日、梨泰院(イテウォン)惨事犠牲者155人のリストを公開した。犠牲者の実名露出にともなう懸念の声が小さくない中で行われたリスト公開なので波紋が予想される。ミンドゥルレはこの日、自社のホームページに「梨泰院惨事犠牲者リスト155人を公開します」というタイトルの記事を掲載した。「惨事発生から16日ぶりに名前を公開、真の哀悼のきっかけになるように」という文句とともに、先月29日に発生した梨泰院惨事犠牲者155人(先月31日基準)の名前をハングルのカナ順に公開した。
ミンドゥルレのイ・ミョンジェ代表はこの日、中央日報との電話インタビューで「名前を呼ぶのが哀悼の出発点だ。一メディアとして喪主になって犠牲者の名前を呼ぶという趣旨」として「遺族の悲しみを社会がともに背負う役割を果たそうとすること」と話した。ミンドゥルレ側は、遺族の同意を得られなかった点について「了解を求める」と話した。