上司から暴言を浴びせられてうつ病になったとして、ウクライナ人女性Ａさん（２７）が日本企業を相手取って起こした損害賠償訴訟で解決金を受けることにした。

ＮＨＫなど日本メディアによると、ウクライナ人女性Ａさんが自身が勤めていたヘリコプター運航会社「アカギヘリコプター」を相手取って５５０万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、奈良地方裁判所で和解が成立したことが８日、伝えられた。　

報道によると、Ａさんは２０１８年８月から奈良市内の営業所に契約社員として採用され、資材調達業務に従事していた。Ａさんは２０２０年１月から上司から「野良犬」「ごみ」などの常習的な暴言を浴びせられた。

Ａさんは今年２月、ロシアのウクライナ侵攻以降に帰国すれば国家反逆罪に問われる恐れがあるため、会社側の了承を得てロシアとの商取引から外してもらったが、上司は「仕事を選ぶ人間」と書かれたメールを他の職員に一斉に送られたと伝えられた。　

結局、うつ病の診断を受けたＡさんは９月初め、日本人上司の暴言などパワハラを暴露し、裁判所に損害賠償を要求する訴訟を提起した。現在、Ａさんは退職した状態だ。

報道によると、アカギヘリコプター側は事実を認めた後、「このようなことが起き、女性には申し訳なく思っている。社員が困りごとを相談できる専用の電話窓口などを新たに設置し、再発防止に努めていく」と謝罪した。