【コラム】ソウル~釜山20分で走破する真空列車、いまだ実験室水準=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.08 10:55
韓国国内でも関連研究があちこちで行われている。国策研究機関である韓国鉄道技術研究院が代表的で、2020年には独自開発した縮小型ハイパーチューブ試験装置を利用して世界で初めて0.001気圧で時速1019キロメートルを走行するのに成功した。縮小した装置ではあるがチューブの中をほぼ真空状態にし、この中で目標に近いスピードを出すことができるということを確認したわけだ。鉄道技術研究院はハイパーループの代わりに「ハイパーチューブ」という名称を使う。
国土交通部もこのような研究を促進するため8月に全羅北道(チョンラブクド)のセマングムを「ハイパーチューブテストベッド」の建設地に選定し、科学技術情報通信部に予備妥当性調査を申し込んだ。2024年から2032年まで9600億ウォンをかけて12キロメートルの試験線を構築し、最高時速800キロメートルを達成するという内容だった。