【時視各角】梨泰院がセウォル号にならないためには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.04 13:18
1001日目の朝を迎える七面鳥は幸せだった。自身に向かう飼い主の手には当然エサがあるのだから。ところがその手は七面鳥の首を握りしめた。七面鳥はその日が収穫感謝祭ということを知らなかった。幸せだった1000日は1001日目の幸せを保障しない。投資専門家ナシーム・ニコラス・タレブの著書『ブラックスワン』に出てくる寓話だ。
投資の世界に限られたことではない。梨泰院(イテウォン)惨事は七面鳥の1001日目の日だった。誰も予想できない「ブラックスワン」だった。確率分布の極端の中の極端にあった可能性だった。「そうなると思っていた」という言葉は事後確証バイアスにすぎない。