限度を超えた日本円、1ドル=150円一時崩壊(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.21 07:48
「1ドル=150円」が崩れた。32年ぶりだ。心理的抵抗線と見なされていた150円が崩壊すると日本政府は国債の無期限買い入れに踏み切った。中国人民元も外国為替市場開放以降、12年ぶりの最低水準となった。日本円と人民元の価値が継続して下落し、アジア金融市場に危機感が広がっている。
20日東京外国為替市場で為替レートが取引中に1ドル=150円台に押されて一段と円安が進んだ。「1ドル=150円」が崩れたのはバブル経済後半期だった1990年8月以降32年ぶり。これに先立ち、ニューヨーク外国為替市場では1ドル=149.9円まで押されて不安な兆しは続いていた。円安進行に圧力を加えたのは米国の10年物国債利回りの急騰だ。19日(現地時間)、米国10年物国債利回りが取引中に一時4.129%まで上昇し、2009年以降の最高値を記録した。米国と日本の金利差が4%ポイント水準まで広がり、資本流出の危険が大きくなったためだ。日本銀行(BOJ)は10年満期の国債利回りを0.25%線で維持するイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を施行している。日本債券市場も揺れ動いた。20日午前、日本の10年満期の国債利回りは前日比0.005%ポイント上昇して0.255%に留まった。日銀の目標水準(0.25%線)を外れたのだ。