【社説】韓国半導体危機、特別法通過を急がなくては
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.10 10:54
韓国経済の支えである半導体産業が危機を迎えている。韓国証券市場時価総額1位であるサムスン電子は7-9月期の営業利益(10兆8000億ウォン、約1兆1000億円)が1年前より30%以上減ったと公示した。市場の予想値を1兆ウォンほど下回る「アーニングショック」だ。
サムスン電子の実績悪化は単に一企業だけの問題ではない。グローバル半導体景気が本格的な不況に入る「半導体の冬」の信号弾とみることができるからだ。サムスン電子はまだ部門別実績を公開していないが、業界では半導体部門営業利益が30~40%減少したとみている。
国際収支と外貨準備高も非常事態に陥った。韓国銀行によると、8月の経常収支は30億5000万ドル(約4437億円)の赤字だった。企業が外国人株主に配当金を支給する4月を除いて月間経常収支が赤字を記録したのはこの約10年で初めてだ。国家非常用資金である外貨準備高は先月だけで200億ドルほど減った。韓銀が急激なウォン安の進行を防御するために市場にドルを持ち出して売ってためだ。