【社説】青少年が麻薬取引首謀する国になった韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.09 13:21
何年か前だけでも麻薬清浄国と考えられていた韓国で各種の麻薬が恐ろしい速度で広がっている。インターネットとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じた密売は日常になった。暗号資産で決済して国際宅配で受け取る事例も頻繁に摘発される。韓国はだれでもその気になれば簡単に麻薬を手に入れることができる国になりつつある。
さらに深刻な問題は、麻薬事犯の年齢が急激に低くなっているという事実だ。検察によると麻薬事犯で摘発された10代の青少年は2011年の41人から2021年には450人と11倍に増えた。上半期に摘発された麻薬事犯のうち10代は292人、20代は2717人で全体の35.1%を占めた。密輸・密売を日常的に行うテレグラムの麻薬取引チャットルームの首謀者を検挙したら高校生であることがわかり衝撃を与えた。IP追跡が難しい「ダークウェブ」を通じて海外から個人輸入する麻薬取引が増え、インターネットに慣れた青少年が簡単に誘惑に陥る。
麻薬犯罪者の行為は日増しに大胆になる。カフェで横のテーブルに人がいるのに麻薬に酔って暴れ回るかと思えば江南(カンナム)のある風俗店では20代の男性と女性が薬物の入った酒を飲んで死亡する事件が発生した。軍にも麻薬が浸透する。与党「国民の力」の全珠恵(チョン・ジュヘ)議員によると、陸軍副士官がインターネットで大麻の種を注文して部隊で宅配で受け取った後、部隊内で直接大麻を栽培して摘発された。こうして手に入れた麻薬をバターと混ぜてパンに塗って食べたというからあきれた状況だ。休暇の時に買った覚醒剤をロッカーに保管していて発覚した陸軍将兵もいる。