【コラム】核ボタン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.06 08:29
「過去、米国は日本に二度、核兵器を使った先例を残した。西側は民主主義を論じる資格がない」。先月30日(現地時間)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がドネツィク(ドネツク)・ルハンシク(ルガンスク)・ザポリージャ・ヘルソンなどウクライナ4つの地域をロシア領土に併合すると宣言しながら叫んだ一声だ。続いてウクライナに対しては「すべての軍事行動と戦争を直ちに中断して交渉テーブルに戻れ」と咆哮した。
プーチンが言及した先例は第2次大戦中だった1945年8月、米国が広島・長崎に投下した核爆弾を意味する。当時、核爆弾の圧倒的威力は二都市を生き地獄にして、決死抗戦を叫んでいた「大日本帝国」を無条件降伏させた。現在ロシアが保有している戦術核の威力は日本に投下された核爆弾の数倍~数十倍だ。戦術核の備蓄量は2000発で、米国より10倍多い。