【社説】「西海襲撃」真相究明のためには聖域なしに協力を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.04 10:35
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が西海(ソヘ)公務員射殺事件に関連して書面調査を行うという監査院の通告を拒否した。監査院は先月28日、チェ・ジェヘ監査院長の決裁を受け、質問書を渡す方法を文前大統領側に問い合わせた。文前大統領側は監査内容の確認を要請し、受け取り拒否の意思を明らかにしたという。監査院が電子メールで書面調査要求書を送ったが、平山(ピョンサン)村秘書室側が電子メールを返送した。
文前大統領が適法な手続きにともなう監査院の書面質疑に対する答弁を拒否したのは不適切だ。監査院は14日、監査終了を控えて事実関係の確認が必要だったので質問書を送ろうとしたと説明した。海洋水産部公務員のイ・デジュン氏は2019年9月、小延坪島(ソヨンピョンド)海上で勤務中に行方不明になった後、北朝鮮軍によって射殺され燃やされた。当時、政府が救助しようとした痕跡はなく、「自主的に越北」というレッテルだけが家族に残された。北朝鮮軍に発見されたという情報を入手してからイ氏が死亡するまでの6時間、文前大統領と政府の行動究明も家族が要求しているため、実体究明に協力して当然だ。