プーチン予備軍動員令の波紋…韓国滞在のロシア人青年たち眠れず(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.02 13:22
8月末に韓国に来たビタリ(34)はソウル・九老洞(クロドン)一帯で日雇いで働くロシア人だ。いまは60日の短期ビザで滞在しているが近く長期就労ビザを取り韓国に安定的に居住して働くのが目標だ。だが最近彼は不安感でまともに眠れずにいる。ロシア政府が予備軍動員令を出しいつ徴集されるかもわからない状況に置かれたためだ。彼は「すでに故郷の友人2人が戦場に連れて行かれた」として2本の指を立てて見せた後、「韓国にもっといたいのだが…。ロシアに行ったら二度と韓国に来ることはできないだろう」としながらうなだれた。
ソウルのある大学でロシア語学科大学院に通うディオニシヤ(29)の事情も大きく変わらない。ロシアで軍服務と学士まで終え2018年に韓国に留学に来た彼は準備中の修士論文も終えられないまま戦場に送られることにならないか心配が山積だ。学生は動員対象から除外されるだろうというロシア政府の当初発表とは違い在学中の青年たちも相次いで動員されているという話が伝えられ焦燥感はさらに大きくなっている。彼は「この数年間あらゆる苦しみの末に韓国の大学で積み上げてきた研究成果と経験が一瞬にして水の泡と消える状況。韓国にいるロシア人には何の選択権もないというのがもどかしいばかりだ」と吐露した。