韓国最大野党、「外交部長官解任申立て案」党論採択へ…与党「民心に逆風」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.28 13:13
韓国最大野党・共に民主党は27日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の英国・米国・カナダ歴訪を「拙速、無能さ、屈辱、手ぶら、暴言で終わった外交大惨事」として朴振(パク・ジン)外交部長官に対する解任申立て案を所属議員169人全員名義で発議した。尹錫悦政府発足後、国務委員解任申立て案の発議は初めてだ。
民主党の魏聖坤(ウィ・ソンゴン)院内政策首席副代表は同日、議員総会直後、「異見のない全会一致の党論として追認された」とし、「29日の本会議で処理されるだろう」と明らかにした。解任の理由としては、「尹大統領の歴訪過程で起きた▼エリザベス2世英女王の参拝取り消し▼対日拙速・屈辱外交▼バイデン米大統領との48秒会談後に起きた卑俗語論議--などに関連し、朴長官に責任がある」と述べた。
李在明(イ・ジェミョン)代表は議員総会で、「(尹大統領が)何を言ったのかも確認ができない状態で、国民の耳を疑わせる(メディア)制裁の話が出てくるのは正しくない」とし、「真相究明のためには、発言した本人が『私がこのように言ったのだが、このように間違って伝えられている』と言うのが正常だ」と述べた。憲法第63条に規定された国務委員解任申立て案は、国会在籍議員の過半数(150人)の賛成で議決される。169議席の民主党は単独で議決が可能だ。国会法上、解任申立て案は本会議に報告された後、24~72時間以内に表決されなければならない。ただ、解任申立て案が本会議で可決されても、大統領が解任する義務はない。