【コラム】焦るプーチンの動員令、むしろロシア軍を亡ぼすことも…3つの根拠(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.23 14:25
◆個別補充の脆弱性
動員した兵力を戦場に補充する方法は2つある。各個兵士単位で補充する方法と部隊単位で補充する方法だ。戦闘力発揮の側面では当然、前者よりも後者が望ましい。米軍はベトナム戦争で個別補充方式を適用して失敗した。80年代に全般的な国防システムの革新を経た後、米軍は湾岸戦争とイラク戦争では部隊補充方式を適用して成功した。
ロシア軍は個別補充方式を適用するしかないだろう。動員した兵力を受け入れる部隊が準備されていなかったからだ。すなわち、東部および南部の戦線に投入された部隊の死傷者発生で生じた空席を個別に満たすということだ。その兵力が従来の部隊員と戦闘に必要なチームワークを形成していく過程は決して簡単でない。このため新兵の半分以上が最初の戦闘で死傷する。ウクライナ戦争でもこうした現象が再現される可能性が高い。