【私は告発する】墜落した韓国エリートスポーツ…その裏には文政権の「政治介入」があった(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.22 15:15
一度考えてみよう。国家代表とは何か。代表に選抜されて太極マークを付けて国際大会に出場するスポーツスターは、好成績を出せば「国威を宣揚する」という自負心からさらに熱心に努力した。そして国民も国威宣揚のために努力した選手たちの活躍に惜しまず拍手を送り大同団結した。太極マークの前で保守・進歩は関係なく全体が一つになった。過度な国家主義に対する警戒も必要だが、エリート体育には間違いなくこうした機能があった。これが今まさに崩れている。人口減少による選手層の薄さや国民の意識の変化は自然な変化と見ることもできる。問題はその上の政界のゆがんだ認識と特定陣営の利益のために政策がおかしな方向に流れている点だ。
朴槿恵(パク・クネ)政権は2015年、大韓体育会と生活体育協会の統合を推進し、スポーツ革新委員会を発足させた。社会体育の活性化がその趣旨だ。委員長は安洋玉(アン・ヤンオク)韓国教総会長と金鍾(キム・ジョン)文化体育観光部第2次官が共同で務め、この分野の専門家の委員が改革を率いた。