家庭通信文送っただけだが…「ワクチン2億ウォン訴訟の被告人」になった校長=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.22 09:45
「家庭通信文を送っただけであり…訴訟に巻き込まれるとは思っていなかった…」。
首都圏のある中学校の校長A氏は最近、仕事が手につかないという。A氏は2カ月前、2億100万ウォン(約2070万円)の賠償を求める民事訴訟の被告人となった。7月15日にソウル中央地裁から送られてきたA4用紙40枚分の訴状にはA氏の名前が被告人の部分に書かれていた。A氏は「予想できなかった訴状を見て頭の中が真っ白になった」とし「もうすぐ法廷に立つと思うと心配で夜も眠れない」と語った。
A氏に損害賠償請求訴訟を起こしたのは、新型コロナワクチンの副作用被害があった生徒の家族だ。被害生徒らの家族は6月、法律代理人を通じて疾病管理庁、教育部、京畿・慶南・大邱・釜山・仁川市道教育長を相手に損害賠償金請求訴訟を起こした。「ワクチンの副作用に関する詳細な告知なく青少年に事実上ワクチン接種を強制し、ワクチンの副作用と推定される症状に対する責任がある」というのが理由だった。また「家庭通信文を通じてワクチン接種を事実上強制し、重症副作用の説明告知義務を履行しなかった」という理由で、学校長6人も被告に含めた。原告側の被害生徒6人のうち死亡は1人、意識不明または四肢まひ状態が2人だ。