エリザベス女王が公式の席上で常に持っていたハンドバッグが王室関係者らに送る「隠れたサイン」として使われていたという解釈が出てきた。

英ミラー紙は１８日、女王が生前７０年の統治期間に各国の指導者らとあいさつを交わしたり大衆の前に立つ際に常にハンドバッグを持っていた点を指摘し、これは関係者らに伝える女王の「秘密メッセージ」と解釈した。

ミラーは女王のハンドバッグは王室行事の間、関係者が女王の適切な疎通と対応を助けるための戦略だったと伝えた。

王室内部関係者によると、女王が公式の席上で交わす会話が楽しくないと考えるならばハンドバッグを別の腕に持ちかえることで、対話を中断させるよう求めるサインを出したという。また速く現場から離れたい状況なら女王はバッグを床に下ろした。

テレグラフによると、女王が５分以内に面談を終了したいと考えたら財布をテーブルに置いたという。

無数の解釈があり女王のハンドバッグ愛は単純な表面的な愛ではなくスマートな面談を継続するための疎通の手段だろうとミラーは分析した。

女王のハンドバッグに対する関心はハンドバッグの中身にも続いた。『王室の秘密は女王陛下のハンドバッグにあり』の著者の１人である王室専門記者フィル・ダンピェール氏は１６日、ハンドバッグの中身にスポットを当てた。

ダンピェール氏によるとハンドバッグの中にはチョコレートなど簡単に食べられるおやつ、新聞からスクラップしたクロスワード、訪問中の主要人物と写真を撮るための小さなカメラなどが入っている。

日曜日に教会に行く時は寄付するために５ポンド紙幣も持ち歩くほか、長距離旅行をする際には死去したエジンバラ公がプレゼントした小さな化粧品ケースと家族の写真、孫のプレゼントを持ち歩いたりもしたという。