【コラム】核兵器使えば戦争に勝利? 韓米同盟過小評価した北の誤判断(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.18 11:38
北朝鮮が以前になかった「戦略的明瞭性」を追求している。秋夕(チュソク、中秋)を控えた9月8日、北朝鮮は最高人民会議第14期第7回会議で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の施政演説と核武力政策に関する法律を公開した。金正恩の口を通じていつになく非核化に反する意志と核使用構想に対して内外に明確な考えを表わした。
施政演説では制裁が100年間持続しても社会主義の全面的発展を追求するという悲壮な覚悟を示した。このため絶対に非核化をしないと宣言し、核は「国体」であり、核保有国の地位は「不可逆的なもの」になるだろうといった。北朝鮮が受ける制裁は核兵器のためなのに、核という法的武器を保有することにより保健や経済など他の事業全般での全面的発展に向けた歴史的進軍と闘争が可能だという論理を展開した。
金正恩国務委員長はわずか4カ月前の4月25日の朝鮮人民革命軍創建90周年軍事パレード演説を通じて核「使用」の可能性とその条件に対して直接言及している。当時「いかなる勢力であれ北朝鮮の根本的利益を侵奪しようとするならば」という核使用の条件に対して専門家らはその意味を具体的に解釈しようとした。北朝鮮はこのような関心に答えるように、今回の核武力政策に関する法律で使用の原則と使用するケースを具体化した。