【時視各角】BTSと兵役という深刻な問題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.14 15:14
BTSに兵役特例を与えるべきか、与えないべきか。数年間、結論なく堂々巡りをしながらいまも甲論乙駁中の難題だ。ついに国会国防委で「BTS兵役免除について世論調査を実施しよう」という笑えない発言まで登場した。BTSが国家ブランドにもたらす強大な社会文化・経済的波及効果とは別に兵役特例そのものを不公正だと捉える若年層の情緒がきっ抗しているためだ。「国威宣揚」するスポーツ選手と純粋な芸術家に適用されている代替服務制が大衆文化人には該当しないという公平性の問題もある。
ここ数日間で発表された2つの世論調査はやや交錯している。リアルメーターの調査では「BTS代替服務転換」に67.5%が同意して賛成がはるかに多かった。18~29歳の賛成率が56.4%で最も低かった。JOWONC&Iの調査では「兵役義務を尽くすべき」が54.1%、「兵役特例恩恵を与えるべき」が40.1%で反対が多かった。20代の73.2%、30代の60.4%が特例に反対した。
知ってのとおり兵役が公正性イシューの核心になった背景には、あの手この手を動員した特権層の兵役忌避のような社会的不条理が一因だ。兵役は苦痛の分担、社会正義の象徴になり、公平性次元で女性もジェンダー(男女)平等を主張するなら軍隊に行けという声が出るほどだ。特例資格の要件である「国威宣揚」も最近ではそれほどすんなり腹に落ちてこない国家主義スローガンだ。