【社説】「先制的核攻撃」法で釘を刺した北朝鮮の危険な賭け
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.13 10:35
北朝鮮が秋夕(チュソク、中秋)の名節に国民の心を重くさせた。国際社会をだまして40年にわたり核開発にしがみついた北朝鮮はどうあっても「核保有国」として核を放棄しないことを明らかにし、核攻撃指針を盛り込んだ法令まで制定した。朝鮮中央通信は9日、前日の最高人民会議での核武力法令採択の事実と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の施政演説を紹介した。金正恩は「米国の目的はわが政権の崩壊」とし、「非核化するようなことは絶対にあり得ず、そのためのいかなる協商も、互いに交換する駆け引き物もあり得ない」とした。
採択された11項目の法令は核兵器使用命令の絶対的権限を金正恩に付与し、北朝鮮の指揮部が危険に直面する場合に核攻撃作戦計画が自動的に施行されると明示した。また、攻撃切迫と判断した場合、有事の際に戦争長期化を防ぎ主導権掌握のため避けられない時、国家の存立と人民の生命安全の破局的危機状況などで核兵器を使うとした。