【社説】ローンスター2855億ウォン賠償判定が残した教訓=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.01 11:54
外換銀行の買収・売却過程をめぐる外国系投資ファンドのローンスターと韓国政府の間の10年紛争に対する判定が出てきた。世界銀行国際投資紛争解決センター(ICSID)仲裁機関は韓国政府に対し、ローンスターが請求した損害賠償金の4.6%に相当する2億1650万ドル(約2855億ウォン、約295億円)を支払い、売却承認遅延に対する利子も賠償するよう決定した。利子を含めると韓国政府がローンスターに支払うべき金額は約3000億ウォンと推算される。政府は国際仲裁機関の判断を不服として異議申し立てを検討することにした。
ローンスターは、2012年11月のハナ金融持株への外換銀行売却過程で韓国政府が不当に介入し、46億7950万ドルの損害が生じたとして、「投資家対国家の紛争解決(ISDS)」を通じて国際仲裁を提起した。ローンスターは2003年、外換銀行を1兆3834億ウォンで買収した後、HSBCなどと売却交渉をしたが、結局、2012年にハナ金融持株に3兆9157億ウォンで売却した。ローンスター側は売却過程で韓国政府が介入したことで高く売却する機会を逃し、価格を引き下げるしかなかったため、損害を賠償すべきだと主張してきた。