1位だけが意味があるというファンダム、疲弊するアーティスト…K-POPは韓国社会に似ている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.29 10:24
インタビューのため、音楽評論家ソ・ジョンミンガプ氏(49)に会った。ソ・ジョンミンガプ氏は2000年代初め、韓国民族音楽家協会など文化運動団体で活動を始めた。零細アーティストを支援するために様々な種類の文章を書いた。漢陽(ハニャン)大学エリカキャンパスで国文学を専攻し、聖公会大学文化大学院で文化研究課程を修了した。2004年から韓国大衆音楽賞選定委員として活動している。
精神的不安を訴えるK-POPアーティストが増えている。2017年にSHINee(シャイニー)のジョンヒョンさん、2019年にKARA(カラ)のク・ハラさんがこの世を去り、その後も多くの若いアーティストが自死を選択したり、うつ病やパニック障害を訴えている。状況はより一層悪化し、彼らを悲劇に追い込んでいる。最近、防弾少年団(BTS)のリーダー・RMはこの状況について「疲れたと言うこと自体に罪悪感を感じる」と語った。ソ・ジョンミンガプ氏は「K-POPアーティストに対する基準が高まり続け、アーティストは今や、歌もうまく、ダンスも踊り、作曲も手掛け、自分だけの意見もなければならず、性格も良くなければならず、過去もクリーンでなければならない」とし、「大衆はさらに多くのことを要求し、エンターテインメント会社はその需要に合わせようとするが、そのすべてがアーティストを押さえつける重荷になる」と述べた。