ＢＬＡＣＫＰＩＮＫがブームを予告した。１９日午後１時、ＢＬＡＣＫＰＩＮＫの２ｎｄアルバム『ＢＯＲＮＰＩＮＫ』の収録曲『ＰｉｎｋＶｅｎｏｍ』の音源とミュージックビデオが先に公開された。この曲は最初のアルバム『ＴｈｅＡｌｂｕｍ』以降、ボーイズグループの軍服務期間に匹敵する１年１０月という空白の末にリリースされた。

メンバーはこの日、オンライン記者懇談会で「皆さんに会うことがとても楽しみで頑張って準備した。先日、私たちがデビュー６周年を迎えたが、時間がとても早いと感じた」とカムバックへの期待感を示した。

『ＰｉｎｋＶｅｎｏｍ』は発売当日、メロンチャートに３位となり、２１日現在１位になった。ユーチューブにアップロードされたミュージックビデオは、公開１時間で１１００万回再生され、２９時間で１億回を記録した。世界最大のストリーミングプラットフォームのスポーティパイでは「グローバルトップ５０」チャート１位にのぼった。Ｋ－ＰＯＰの女性アーティストの曲としては初めてだ。

ツイッターでは「ブルピン新曲」「ＢＬＡＣＫＰＩＮＫ」「ピンクヴェノム」など関連キーワードがトレンディング（リアルタイム検索語）に上がった。『ＰｉｎｋＶｅｎｏｍ』は発売初日に１９４万件以上がハッシュタグされた。

『ＰｉｎｋＶｅｎｏｍ』はジェニーのカリスマ溢れるラップが自然にしみこみ、韓国の魅力を自分ならではの色で再解釈した点が目を引く。「毒のある花」「残酷なほど美しい」という似合わない歌詞の組み合わせが印象的だ。

ＢＬＡＣＫＰＩＮＫは１９日の会で、「『ピンク』と『ヴェノム（毒）』という反転の言葉でＢＬＡＣＫＰＩＮＫ固有のアイデンティティを表現した。私たちがＢＬＡＣＫＰＩＮＫという名前でデビューした瞬間から反転は私たちの魅力」と自信を示した。海外ファンは韓国伝統楽器「琴」と強烈なビートが一つになった導入部に関心を示した。ファンコミュニティやソーシャルメディアに「Ｇｅｏｍｕｎｇｏ」（琴）という言葉が多数登場した。

来月１６日に発売される２ｎｄアルバムにはＢＬＡＣＫＰＩＮＫの本質に集中した音楽が多い。ジェニーは「ＢＬＡＣＫＰＩＮＫを最もはっきりと表現しようとした」と紹介した。リサは「ありのままを見せると同時に、新しい試みもしてみた。今回のシングルを聞けば２ｎｄアルバムがもう少し簡単に聞こえるだろう」と語った。ＢＬＡＣＫＰＩＮＫは２８日（現地時間）に開かれる米大衆音楽授賞式「ＭＴＶビデオミュージックアワード」（ＶＭＡ）で「今年のグループ」をはじめ「ベスト・メタバース・パフォーマンス」「ベストＫ－ＰＯＰ」の３部門にノミネートされた。

ＢＬＡＣＫＰＩＮＫのカムバック始動とともにＹＧの株価も注目を集めている。カムバックプロモーション期間の株価は、最低４万１７５０ウォン（６月２３日）から最高６万３３００ウォン（８月１６日、約６５００円）になった。

キウム証券のイ・ナムス研究員は「ＢＬＡＣＫＰＩＮＫの２ｎｄアルバムの先行注文量が１５０万枚を超えるなど１０月から始まるワールドツアーの興行成功への期待感が非常に高まっている」とし「ＢＬＡＣＫＰＩＮＫのカムバック遅延、ＢＩＧＢＡＮＧのカムバック後の活動不在などＹＧの上半期モメンタムが毀損されたが、Ｋポップガールズグループの最近の興行を考えると、北米や欧州などファンダムミックスが多様なＢＬＡＣＫＰＩＮＫの実績パフォーマンスは十分に期待できる」と見通した。