耳にゴキブリが入った…「住居貧困」児童たちの涙=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.19 09:08
12日午前に訪れたソウル冠岳区(クァナクク)の半地下のA君の家。冷蔵庫とシューズラックは泥だらけになって倒れていて、床は泥でぬるぬるしていた。A君は自分で購入した家財道具が使用できなくなり、使えそうなものは水にぬれた服と靴だけと話した。記録的な豪雨となった8日、A君の住居が無防備のまま「水爆弾」を浴びた後だった。A君は満18歳を過ぎてて児童養護施設を出た。韓国土地住宅公社(LH)の支援を受けて保証金7500万ウォンのうち100万ウォン(約10万円)だけを出せばよいここに1カ月前から暮らし始めたが、このようなことになるとは想像もしていなかった。A君は「復旧すればまた家に入るが、またこのようなことが起こらないか心配」とし「別のところに移りたいが、今は難しい」と語った。
最近の半地下住宅惨事のため、目をそらしていた不都合な問題が水面上に浮上した。半地下住宅をなくそうという雰囲気が形成されている。今回の事件をきっかけに住居貧困という枠組みで幅広く脆弱層を見直すべきだという声が出ている。特に19歳以下の青少年は家で過ごす時間が長く、住居環境の影響を複合的に受けるだけに、こうした世帯をまず支援する対策が急がれると、専門家らは提言する。