【中央時評】新政権100日、ユンノミクスのビジョンは?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.18 11:21
ルーズベルトは米国の歴史上唯一無二の4期務めた大統領だ。1933年の大恐慌時代に大統領に就任し政府が経済に積極的に介入する「ニューディール政策」を施行した。大統領に就任してから100日間にわたり特別議会を招集しニューディールを後押しする重要法案をすべて作った。緊急銀行法、金本位制廃止、管理通貨法、農業調整法、産業復興法を立法化した。また、ルーズベルトは大統領時代にラジオを通じて国民と直接コミュニケーションする「炉辺談話」で大きな人気を得た。
ルーズベルト以降、大統領の就任から100日に特別な意味を持たせる雰囲気が作られた。すべての米国大統領が任期初めに核心政策を実行するために努力した。レーガンは任期初めに「レーガノミクス」と呼ばれる政府支出削減、税率大幅引き下げ、企業規制緩和、通貨政策を通じた物価安定の4項目からなる「経済回復に向けたプログラム」を主張した。ニューディール政策以降に政府の介入を強調した経済政策の方向を市場中心に変えた。レーガンは優れた弁舌で国民と疎通し人気も高かった。
昨年1月に就任したバイデン米大統領も国論が深刻に分裂しコロナ禍の状況で最初の100日間に1兆9000億ドルの景気浮揚法案を含む11の法案を通過させた。法人税引き上げ、高所得層増税、親環境インフラ投資拡大を主要内容にする「バイデノミクス」を推進した。