「滝のような大雨」昨日は韓国中部・忠清に200ミリ…きょうはまたソウルに
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.11 08:27
いつ水騒ぎがあったかと思われるぐらい晴れた空の下に行方不明の事実を知らせるのはマンホールのそばに置かれたラバーコーン一つだけだった。集中豪雨がソウルおよび首都圏に初めて降った8日夜、ソウル瑞草区(ソチョグ)瑞草洞のあるマンホールにAさん(50)とBさん(46)姉弟が陥って行方不明になった。ラバーコーンが置かれたあのマンホールだ。姉弟は体調が悪い父親に会いに両親のお宅に行ってくるところだった。1時間当たり120ミリの大雨で普段利用していた江南大路(カンナムデロ)は阿鼻地獄だった。姉弟は2車線二面道路で迂回したが、雨水に二面道路もすぐに浸った。
行方不明者家族によると、姉弟は始動が止まると車から出て近くのビルで雨をよけた。浸ってくる水に流されてマンホールから約5メートル離れたところに止まった。姉弟が行方不明になる前に知人とやり取りしたカカオトーク会話には牽引車を呼んだ情況が含まれている。数時間待った末にある程度水が抜けたと考えたAさんが車に近付いた瞬間、突然地面の下に消えた。フタを開けられたマンホールに気付くことができなかったからだ。姉を救おうと近寄ったBさんもマンホールの中に吸い込まれた。これを見た通行人らが119番に通報したのが午後10時49分だ。
9日に続き10日にもソウル119特殊救助団が捜索に出た。行方不明者家族は希望を捨てずに捜索現場を見守った。水路下流(江南駅)方向に道を沿ってマンホールのフタを一つずつ開けて内部を確認し、潜水部が進入して捜索した。姉弟が陥ったマンホールの下水路は頒布(バンポ)川を経て漢江(ハンガン)に流れる。この日午後3時ごろ、失踪地点から少し離れた近隣のマンホールからBさんが遺体で発見された。