北朝鮮は９日、労働党中央委員会名義でナンシー・ペロシ米国下院議長の台湾訪問を強力に非難する内容の書簡を中国共産党に送ったと朝鮮中央通信が１０日、伝えた。

北朝鮮は今回の書簡でペロシ議長の台湾訪問を「中国の強力な抗議と厳粛な警告、国際社会の普遍的な反対にもかかわらず、公然と強行された米国現職高位政治家の台湾行為」とし「中国の主権と領土に対する厳重な侵害」であり「中国共産党の権威を引き降ろして党第２０回大会の成果的開催を妨害しようとする容認できない政治的挑発行為」と非難した。

米国のインド・太平洋戦略に対しても「社会主義中国の将軍強化と祖国統一の偉業を遮ることが基本目標」として「米国が朝中両国の社会主義を孤立圧殺することにこのような型にはまった手法を最も集中的に適用している」と声を高めた。

同時に「中国共産党と中国政府が米国の専横を断固とはね除けて国家の領土を守護し、中華民族の統一偉業を成就するために取っている強力で正当で合法的なすべての措置に対する全面の支持と連帯を送る」と明らかにした。

また「今後も台湾問題に関連した中国共産党の正当な立場とすべての決心を全面的に支持する」とし「中国共産党が新しい歴史的旅程で重大な道しるべになる党第２０回大会を成果的に迎えるだろう」という確信を表明したと通信は伝えた。

北朝鮮は最近、ナンシー・ペロシ議長の活動を集中的に非難している。北朝鮮は３日にも外務省報道官と朝鮮中央通信記者の問答形式でペロシ下院議長の台湾訪問を強力に非難して中国の立場を支持した。