韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が休暇を終えて出勤し、「私がやるべきことは、国民の考えを注意深く眺めて、常に初心を守って尽くすことだけだ」と述べた。

尹大統領は８日午前、龍山（ヨンサン）大統領室庁舎に出勤する際、休暇復帰後の所感を尋ねる取材陣の質問に対し「１年前に政治を始めて以降、初めて休息の時間を持った。選挙、業務引き継ぎ委員会、就任以降を振り返ってみた。不足する自分を国民が呼び出して、厳しい批判と称賛を与えてくれたことに感謝する気持ち」とし、このように明らかにした。

朴順愛（パク・スンエ）副首相兼教育部長官の更迭など人的刷新の有無について尋ねる質問に、尹大統領は「すべての国政の動力は国民から出てくる。国民の観点ですべての問題をよく見直す」とし「必要な措置があるかどうかを見る」と答えた。続いて「民主主義政治、国政運営というのものは我々のメディアと共にしなければできないため、久しぶりに皆さんに会ったが多くの部分で助けてほしい」とも話した。

朴副首相は先月２９日、尹錫悦大統領の教育部業務報告で議論された学制改編案に続いて「外国語高校廃止」案までが批判を受け、辞任要求を受けてきた。

米国主導の半導体サプライチェーン協議体「チップ４」に参加するかどうかについては「現在、政府各部処がその問題を徹底的に国益の観点で詳細に調べている」とし「深く心配しなくても関連部処とよく議論し、国益を守っていく」と明らかにした。

外交部は最近、チップ４予備会議に出席することにし、米国側にこうした意向を伝えたという。この予備会議の結果に基づいてチップ４に参加するかどうかを決定する方針だ。尹大統領はいわゆる「内部射撃」という携帯電話メッセージに関する質問には答えず執務室に向かった。

尹大統領は１－５日に就任後初めての休暇を過ごし、この日、国政の一線に復帰した。尹大統領と取材陣の出勤時の問答が行われたのは先月２６日以来１３日ぶり。