「ペロシ議長のJSA訪問は対北朝鮮抑止力の徴表」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.05 10:48
休暇中の韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が4日、ナンシー・ペロシ米下院議長の一行と約40分間の電話会談をした。尹大統領はこの日午後2時30分から行われた電話会談で「(ペロシ議長一行が板門店共同警備区域を訪問するのは)韓米間の強力な対北朝鮮抑止力の徴表になる」と述べたと、国家安保室の金泰孝(キム・テヒョ)第1次長が伝えた。尹大統領は「5月にバイデン米大統領と約束した韓米同盟のグローバル包括的戦略同盟への発展のために米国議会と緊密に協力する」とし、このように話した。
この日、尹大統領とペロシ議長一行の間の電話会談では外交と国防、技術協力と気候変動など広範囲な議題が扱われた。大統領室によると、ペロシ議長は「尹大統領が最初の夏の休暇に家族と時間を過ごす中、時間が確保されたことに感謝する」と述べた。続いて「韓米同盟はいくつかの観点で重要な意味があるが、道徳的な側面でも必ず守るべきことがある」とし「ワシントンで最近、韓米追慕の壁の除幕式が挙行されたように、これまで数十年間にわたり多くの犠牲で守ってきた平和と繁栄の約束を必ず守って維持していく義務がある」と話した。また「域内の平和と安定のための核心軸として韓米同盟の重要性がより一層高まっている」とし「韓米間で自由に開放されたインド太平洋秩序を共に築いていこう」と提案した。
この日の電話会談にはペロシ議長のほか、米連邦下院のグレゴリー・ミークス外交委員長、マーク・タカノ退役軍人委員長、スーザン・デルベネ歳入委員会副委員長、韓国系のアンディ・キム議員、フィリップ・ゴールドバーグ駐韓米国大使も加わり、拡大会談形式の電話で進行された。尹大統領は議員団に「各地のコリアンアメリカンに特に配慮してほしい」と要請した。電話会談では米中葛藤の導火線となった台湾への言及はなかったという。