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米「ナンバー3」のペロシ議長が台湾到着…米中の戦闘機が同時に機動

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.03 06:53
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ペロシ米下院議長が2日午後10時44分に台北の松山空港に到着した。1997年に当時のギングリッチ下院議長が中国訪問に続いて台湾を訪れてから25年ぶりの「米国権力序列ナンバー3」の台湾訪問だ。

台湾の呉釗燮外交部長と米国在台協会(AIT)のオウドカーク代表が空港でペロシ議長を出迎えた。ペロシ議長を含む6人の下院議員代表団を乗せた米海軍C40C専用機はこの日午後にマレーシアのクアラルンプール空港を離陸してから約7時間後に台湾に到着した。中国が領有権を主張して紛争中である南シナ海の航路を避けフィリピン列島を迂回して一般航路より3時間ほど所要時間が増えた。

 
米中の戦闘機が同時に機動する緊迫した状況も起きた。専用機着陸20分ほど前に中国国営央視新聞は「中国人民解放軍空軍のSU35戦闘機が台湾海峡を通過している」と報道した。これに先立ちNHKは午後8時ごろに沖縄の米軍基地からF15戦闘機8機と空中給油機5機が離陸し南へ向かったと報道したのと総合すると、ペロシ氏の専用機を挟んで米中両国の戦闘機が遠距離で対峙した可能性が大きい。

中国はペロシ議長到着15分後には台湾を包囲する形の実弾射撃訓練も予告した。国営新華社通信は台湾を囲む形で設定した区域の緯度と経度を紹介しながら中国人民解放軍が4日12時から7日12時までこの海域と空域で重要軍事訓練と実弾射撃を実施するとし、「安全のためこの期間に関連船舶と航空機はこの海域と空域に進入するな」と警告した。

中国外交部はペロシ氏の台湾到着直後に声明を出し「米国に厳正な申し入れと強い抗議をした。火遊びをする者はやけどをするだろう」と再度警告した。これに先立ち中国の王毅外相は2日の記者会見で「米国は台湾問題で信義を失わせ他人を軽視するならば米国の信用をさらに破綻させるだろう。米国は現在の平和の最大破壊者」と猛非難した。

これに対しペロシ議長は到着直後に出した声明で「米議会代表団の台湾訪問は台湾の力強い民主主義を支援しようという米国の確固とした約束に従ったもの。全世界が独裁と民主主義の間で選択に向き合った状況で2300万台湾市民に対する米国の連帯はいまいつになく重要だ」と強調した。

台湾はペロシ議長を迎え控えめに短期間の訪問を準備したが最終的にぎっしり詰まった日程に加えメディア公開訪問まで進める計画だ。ペロシ議長は3日に蔡英文総統と会見した後昼食をともにする。会談には国家安全会議(NSC)秘書長、国防部長、国家安全局長など安保関連閣僚らが同席すると台湾紙の聯合報が報道した。

台湾紙自由時報はペロシ議長が景美人権文化園区を訪問し、1989年の中国天安門民主化デモ当時に学生指導者だったウーアルカイシ氏、2015年に中国共産党批判書籍を取り扱ったという理由で中国当局に拉致され拘禁された後に解放された香港銅鑼湾書店元店長の林栄基氏と会う予定だと報道した。

中国の反発は続く見通しだ。2日の外交部の会見で華春瑩報道官が「適当な時期に米国大使を召致する」と予告したことからバーンズ駐中米国大使の召致も予想される。

ハーバード大学フェアバンクセンターのジョージ・イン研究員は「今回のペロシ氏訪問は台湾を支持する米国の決心を見せ、台湾市民の米国に対する信頼を強化して、一方では中国を『張り子の虎』にする意味がある」と話したと聯合報が報道した。ペロシ氏の台湾訪問で台湾に「米国の真実性」を植え付けられるようになったという意味だ。

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