【グローバルアイ】半導体の力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.02 16:08
昨年12月末、中国西安が封鎖された。2020年武漢と2022年上海をつなぐ「ゼロコロナ」の架け橋だった。当時、西安のサムスン半導体工場は緊迫していた。伝え聞いた状況はこうだった。半導体工場は溶鉱炉に似ている。一度稼働を止めれば正常収率回復まで時間がかかる。サムスンは悩んだ。シャットダウンにかかる費用を推算した。当時メモリーは供給超過だった。工場をとめれば中国はメモリー需給に対して打撃が大きかった。代わりに供給が減れば価格は上がる。シェア率が高いサムスン全体で換算するとむしろ利益という結論が出てきた。
陝西性政府に知らせた。「中国防疫を尊重する。工場を閉鎖する」という趣旨だった。稼働にこだわらなかった。省経済部署は負担が大きかった。中央に直報告した。回答がきた。「工場の中断はない。すべての便宜を提供せよ」。上海封鎖当時に閉鎖したテスラ工場とは違った。半導体はコロナより強かった。
半年が過ぎた。その間に米国のジョー・バイデン大統領が韓国平沢(ピョンテク)の半導体工場に視察に訪れた。先月14日、「Chip(チップ)4に参加するようにという米、8月までに確答要求」というワシントン発の報道があった。「中国の報復の可能性という損失に比べて実益は少ない」と書いた。仮定に基づく記事だった。