韓国20代男性の53% 「キスは性関係に同意したこと」…大学の性暴力が危険レベル(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.07.23 13:11
20代が高校卒業後に専門性を持つ講師から性教育を受ける機会は事実上一度もない。小中高などの学校では年間15時間以上の性教育を義務履修するが、大学では義務履修科目でない。性暴力防止法施行令によると、大学所属教員および学生は毎年1回以上、1時間以上の性教育および性暴力予防教育を履修しなければならないが、これを守らなくても特に不利益はない。「2020年大学別性暴力予防教育実施現況」によると、性暴力予防教育を履修した学生は全国平均で46.1%にすぎない。半分ほどの学生は形式的に用意された1時間の動画教育さえも受けていないということだ。仁荷大の場合、履修率が25.9%で、全国236大学のうち179番目だった。ソウル科学技術大(2.3%)、慶煕大(4.9%)、東国大(6.3%)、淑明女子大(6.4%)、ソウル市立大(7.6%)も履修率が低かった。
専門家は性犯罪が発生した場所に関心を集中するよりも、社会の性認知感受性全般を点検すべきだと指摘する。性認知感受性は社会のジェンダー文化と性の役割に対する観点に影響を受ける。性認知感受性の不足を個人の問題として済ませるべきではないということだ。オ教授は「大学内の監視カメラ拡大、校内出入り規制などは根本的な解決方法にならない」と批判した。こうした措置は大学内の性暴力を予防できても、場所が変わるだけで性犯罪自体を防ぐことはできないということだ。ペ教授も「大学は性犯罪発生後に後続措置を取るところではなく、性犯罪発生前の事前教育に注力すべきところ」とし「事件が発生する前から正しい性価値観を形成するための教育機関の役割に忠実でなければいけない」と話した。