池笑然〔チ・ソヨン、３１、水原（スウォン）ＦＣ〕の同点ゴールにも、韓国女子サッカーが韓日戦で敗れた。

コリン・ベル監督（６１・英国）率いる韓国女子サッカー代表チーム（ＦＩＦＡランキング１８位）は１９日、茨城県立カシマサッカースタジアムで開かれた東アジアサッカー連盟（ＥＡＦＦ）Ｅ－１サッカー選手権２０２２決勝大会（旧東アジアカップ）初戦で日本（１３位）に１－２で敗れた。韓国は０－１で日本にリードされた後半１４分に池笑然が同点ゴールを決めたが、後半２０分に痛恨の決勝ゴールを奪われた。

今大会は韓国と日本、中国、台湾（チャイニーズ・タイペイ）など４カ国が総当たり戦を行い優勝を争う。韓国は１７年ぶりの同大会優勝への挑戦に暗雲が垂れ込めた。日本と歴代戦績も４勝１１分け１８敗で劣勢を挽回できないでいる。韓国は２０１５年中国武漢で開かれた東アジアカップ２－１勝利後、日本戦で白星がない。

韓国は池笑然とチョ・ソヒョン（トッテナム）ら精鋭メンバーを前面に出した。韓国は日本を圧迫したが前半３３分に先制ゴールを奪われた。シム・ソヨン（ソウル市庁）がゴール前にクリアしたボールがチャン・スルギ（現代製鉄）にあたって流れた。これを受けて成宮唯が右サイドから出したカットバックを宮澤ひなたが右足ノンストップシュートであわせてゴールにつなげた。

同点ゴールを狙った韓国は後半１４分に勝負のバランスを合わせた。日本選手３～４人を前に置いた池笑然が右足ターニングシュートでゴールネットを揺らした。池笑然はＡマッチ第６５号ゴールを記録し、韓国男女あわせてＡマッチ最多ゴール記録を打ち立てた。

しかし韓国は後半２０分に日本に再びゴールを奪われた。日本が右サイドを突破して出したカットバックを長野風花が右足で蹴り込み、勝ち越しゴールを決めた。

波状攻勢を繰り広げた韓国は２分後に池笑然のシュートがクロスバーを強打した。後半３１分にはパク・ウンソン（ソウル市庁）が交替で入り、７年ぶりとなる代表チーム復帰戦に臨んだ。後半３５分、池笑然のパスを受けたチョ・ソヒョンのシュートは日本のＧＫに防がれた。

韓国は２３日に中国、２６日に台湾と正面対決する。