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安倍銃撃犯「統一協会への非難狙った」…母親の1億円寄付に怒り

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.14 15:51
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安倍晋三元首相を襲撃すれば宗教団体に非難が集中することを狙ったという山上徹也容疑者(41)の供述が明らかになった。産経新聞は14日、母親が信者として登録されている世界平和統一家庭連合(旧統一協会)に対する恨みを持っていた山上容疑者が安倍氏を殺害することになった背景に対してこのように供述したと報じた。

◆約1億円寄付…家や土地売却、父親の生命保険も

 
日本メディアによると、山上容疑者の母親は1998年に世界平和統一家庭連合の信者として登録した。山上容疑者が10代の時のことで、当時山上容疑者の父親が突然亡くなり、父親が運営した建設会社を母親が継いで運営していたという。朝日新聞によると、山上容疑者の母親は相続した土地や家などをすべて売却した。実際の登記簿謄本によると、山上容疑者の母親は当時2カ所の土地を相続したが、翌年すべて売ったという。

山上容疑者の母親が代表だった建設会社は2009年に解散し、母親は2014年8月に破産宣告を受けたと朝日新聞は伝えた。宗教団体に寄付した金額は合計1億円ほどで、この中には山上容疑者の父親の生命保険5000万円が含まれていたことが分かった。朝日はこれに関連し、宗教団体から寄付金の半分ほどである5000万円は数年かけて山上容疑者の母親に返還したという説明があったと報じた。

◆「『黒色』火薬、ネットで調べて作った」主張

山上容疑者は警察の取り調べでネット上で公開されている動画を見て銃や火薬などを製造したと供述している。これに関連して日本メディアは安倍氏銃殺当時、現場で目撃された銃声と煙は通常の銃器使用の時に発生する騒音や煙とは違った点を指摘している。日本NHKは実際に山上容疑者がネットで調べて硝酸アンモニウムを混ぜた「黒色火薬」を作ったと供述していると伝えた。硝酸アンモニウムは火薬や爆弾の原料として使われるが、ここに硫黄や木炭などを混ぜて黒色火薬を作ったということだ。硝酸アンモニウムは爆弾の原料としても使われるが肥料にも使われて簡単に入手することができる。

犯行初期から宗教団体の代表を狙っていたという供述をしていた山上容疑者が実際に行動に出た情況も明らかになった。取り調べの中で山上容疑者は、宗教団体代表が数年前に日本を訪問した当時、火炎瓶を準備したと供述したという。愛知県で開かれた行事場所に訪ねて行って火炎瓶でテロを実行しようとしたが、信者でなければ入ることができなかったという。

一方、警察は13日、奈良市の事件現場に対する調査を通じて90メートル離れた駐車場壁面から少なくとも3発の弾痕を見つけたと明らかにした。午後3時に行われた精密調査では壁面4メートル、8メートルの位置に弾丸のような金属片も見つかった。警察は山上容疑者が世界平和統一家庭連合に対して長年恨みを抱いていたとみて、安倍氏襲撃につながることになった経緯を詳しく調べている。

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