<安倍元首相襲撃死亡>政治家一族のプリンス、歴代最長寿首相…韓日関係は過去最悪(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.10 11:28
安倍元首相は退任後も与党自民党内の最高派閥である安倍派(旧細田派)のトップとして影響力を行使してきた。彼は自身の後任である菅義偉前首相と岸田文雄現首相を当選させるのにも決定的役割をした。安倍元首相が提示した防衛費増額、自衛隊の反撃能力保有、自衛隊の存在を明記した憲法改正などは現在も与党自民党がそのまま推進している。
アベノミクスは安倍元首相の経済トレードマークだ。20年以上続いた日本の長期不況を終わらせるために財政拡張、金融緩和、構造改革という「3本の矢」を出した。国債買い入れなどで市中に金融を放出する「無制限量的緩和」と「マイナス金利」など破格の政策を推進した。財政支出を積極的に増やして企業を支援し、円の価値を低くして輸出競争力を高めるという戦略も使った。初期には失業率が低くなり証券市場など経済に活気が戻り一時は76%の支持率を記録することもした。
だが金融を緩和する効果だけで日本経済の根本的な体質改善はなされなかったという評価も受けた。ロイター通信は「アベノミクスにもかかわらず日本の不況は強固だった。2020年の新型コロナウイルス発生以降、日本経済はさらに大きな危機に陥った」と伝えたりもした。最近の世界的なインフレ状況ではアベノミクスによる極度の低金利政策は日本経済には負担という指摘もある。