【噴水台】子女殺害=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.07 13:46
1990年代には心中という表現がニュースにたびたび登場した。事業が行き詰まったり生活苦を陥ったりしたほか、障害や病気で日常生活が難しいなどの理由で一家族が悲劇を迎えるケースだ。だが、一家族全員が極端な選択に積極的に同意する可能性はほとんどない。
韓国記者協会が保健福祉部・韓国自殺予防センターとともに定めた「自殺報道勧告基準3.0」でも一家心中という表現を厳格に禁じている。「一家心中は殺害後、自殺や自殺教唆のような犯罪行為と認識されなければならない」と規定しながらだ。
一家が死亡する中で最も悪辣な形は親が子女を殺害する場合だ。子女を両親の所有物のようにみなし「思い通りにしてもいい」という誤った考えが原因だ。場合には「一人で残すほうが不幸なのでやむを得ず道連れにする」という言い訳を遺書で残したりもする。「そうまでするのはよほどのことがあったのだろう」と理解してほしかったのかもしれないが、どんな切迫した理由も殺人を正当化することはできない。